2010年7月14日水曜日

郵便事業会社、選挙で本業おろそかか?

 ゆうちょ銀行で十二日起きた大規模なシステム障害は、同じ日本郵政グループの郵便事業会社で三十四万個を超す宅配便「ゆうパック」の遅配があった直後だけに、不手際が相次ぐ日本郵政には利用者の厳しい目が注がれることになりそうだ。
 一方、一日に遅配が発生したゆうパックも、当初の狙いは日本通運の宅配便「ペリカン便」との統合による規模拡大で、こちらも民営化のシンボルだった。

 二つのトラブルは偶然にも参院選の前後に起きた。あるグループ会社の元取締役は「郵政再国有化の流れの中で、従業員の緊張感が緩んでいるのではないか。選挙に力を入れすぎていた可能性もある」と批判した。
『民営化象徴』また傷 参院選前後相次ぐ失態 『緊張感足りない』
(東京新聞 2010年7月13日 朝刊)


 要するに、郵政トップが国有化してもらいたくて選挙に血道を上げ、本業がおろそかになった結果、遅配が発生し、システム障害が発生したというわけなのか?
 郵政の性根は国民を馬鹿にしきったものだとしか言えない。
 だが、二度とそういう馬鹿げた妄想を抱かない方がいい。一般の企業と同じく、民間企業としてきちんとやって行くか、ダメで倒産消滅するかの道しかない。それがわからなければ、似たような失態を繰り返すだけだ。そして、国営なら何があってもヘラヘラしてられるが、民間は違う。客が離れ、倒産する。
 真剣にやらなければ倒産する。これが、民間の誰もが身を置いているあたりまえの場所だ。