2010年7月16日金曜日

規制と削減 ■Spider on■2010/07/16

■バチカンが聖職者による児童強姦と女性聖職者叙任を同列に置いているとして、カトリック教徒の怒りをかっています。聖職者といっても、おじいさんたちにしてみれば、どちらも「困ったこと」として同じなのでしょうが、それでは怒られてしまうのです。カトリックの根幹を揺るがす大問題である児童強姦に対処し、教会を正すはずが、新たな問題を引き起こしてしまいました。カトリック教会にとって、宗教改革以来の危機なのだという事が、当事者である教会に理解されていないようです。
■逃亡中自殺した射殺魔ラウル・モートを賞賛するページがフェイスブックに作られた事を英政府が問題とし、結局、ページは削除されました。今後も、こうした問題は起きるでしょう。フェイスブックという一定に閉じた場所では、主催者の考え方が重要だと思います。反社会的なページは認めないという事でもいいし、何でもいいというのでもいいでしょう。姿勢をはっきりしておく事が一番重要でしょう。
■アメリカ上院がウォールストリート規制法案を可決しました。アメリカが経済の中心を改革しようとしています。英国も、予算の40パーセント削減を打ち出しています。厳しい経済状況に立ち向かうべく身構えたと言っていいでしょう。この覚悟は相当のものです。
■イランの核科学者が拉致され、アメリカで姿を現し、イランに帰りました。この事件を考える時に見落としてはならないのはイランの核科学者は同時に軍事科学者であり、軍隊や情報機関の一員であるはずだという事です。大学で物理を教えている学者とは違うのです。これがアメリカのCIAに拉致されたのだとしたらイラン情報機関の失態でしょう。イランとアメリカ、そして、アメリカ側についた中東諸国とは、もう暗黙の戦争状態に突入しているという事かもしれません。