2017年6月20日火曜日

ポール・マッカートニーのニューヨークのライブは良かった

「レット・イット・ビー」は、初めて聞いた時に、それまでこの曲が存在していなかったとは信じがたい曲だった。マッカートニーの曲にはそういうところがある。新鮮さと同時によく馴染んだ感覚を持てる。
 苦しい時にマリア様が声をかけてくれる。なるがままに、なるがままに。

 キリスト教の重要な教義(ドグマ)に三位一体がある。その辺のオッサンが、三者の協力を言うのにこの言葉を使ったりするが(3Pには使わないと思う・・・)、それはただの馬鹿だ(馬鹿だから3Pにも使うかな・・・)。神(ヤハウェ)と子(キリスト)と聖霊(精霊ではなくて「せい」に「ひじり」を使います。キリストが天に召された後、神は聖霊を遣わせたという事のようです)を指す言葉で、それ以外を意味する事は絶対にない。
 この三位一体は、ユダヤ教を起源とする一神教の神の現れ方の事で、ヤハウェもキリストも聖霊も同じだという考え方だ。3つにして1つ、1つにして3つなんていい方をすると、猿飛佐助の術みたいになってしまうが、カトリックの最重要教義だ。
 で、ヤハウェが男なので、三位も全部男になる。この話はこれで閉じる。
 ところが、問題がひとつあった。聖母マリアの存在だ。これがはみ出してしまった。しかし、そして、しかも、マリアは物凄く慕われ、人気がある。

 マリア信仰は色々な場所で根強いけれど、そういう場所のひとつがポーランドだった。
 冷戦末期にアメリカと手を組み、ポーランドの連帯運動を強力に支援したローマ教皇ヨハネ・パウロ2世はポーランド人だった。彼の時代、CIAとされる神父がバチカンに乗り込み、ポーランド支援を補佐したとも言われている。
 バチカン銀行(宗教事業協会)は世界最大の銀行とも言われ、実務はロスチャイルドがやっているが、ここが連帯にフィナンスした。
 ヨハネ・パウロ教皇は1981年にトルコ人メフメト・アジャに銃撃され、重症を負ったが、一命をとりとめた。事件の日がファティマの聖母マリア出現の記念日だった事から、ヨハネ・パウロ二世はその後ファティマの奇跡にのめり込んだ。

 この暗殺未遂事件の背後にソ連のKGBがいて、ブルガリア、東ドイツも関与していたという。

 ファティマの奇跡はポルトガルのファティマという村で、三人の少女の前に聖母マリアが現れ、3つの予言を授けたという話で、バチカンは正式に奇跡を認定している(教会が認定していないものは無認可奇跡で、奇跡にうちに入らない。もちろん、そこらの惚れた腫れたが認可される事はありえない)。
 この3つの予言のうち2つは早いうちに公表されていたが、第3の予言は1960年に公開するようにとマリア様が指示したので公開されなかった。そして、その時が過ぎても公開されなかったため、様々な憶測を呼んだ。日本でも、憶測本が出ていた。
 今は公開されたが、まだ本物は出ていないと考える人も多い。

 イベリア半島は、カトリック教会の肝いりでイスラム勢力を追い出した場所だ。これがレコンキスタ。教会は、そこにスペインとポルトガルを建国する。どうしてスペインだけではなかったのかというと、その頃、大きな力を持っていたテンプル騎士団が自分たちの国を建国したいとしてポルトガルを作ったからだ。フランスが教皇庁に影響力を持っていた時代にテンプル騎士団は弾圧されたが、ポルトガルのテンプル騎士団はキリスト騎士団と名称を変えて存続した。

 マリア信仰に関する伝説のひとつが、映画「ダ・ヴィンチ・コード」の元になっている。映画も原作もつまらないが、ネタのチョイスは上手い。
 
 マリア様の話は、ファティマの予言まで来て元にもどる。
 第三の予言は、マッカートニーの言った通りかもしれないよ。あまりキリスト教的ではないけれど、三位一体(神)からはみ出たものだからしかたないね。

 苦しい時にマリア様が声をかけてくれる。なるがままに、なるがままに。