2017年7月1日土曜日

オバオバオバの関敬六と関の孫六は何の関係もない

 自民党の二階が
「変なものを打ち上げてくる“気違いみたいな国”がある」
 って言ったんだってね。それで、マスコミが、
「精神障害者に対する差別的表現で北朝鮮を批判」
 したと批難している。
 そりゃ、北朝鮮と一緒にされたら精神障害者が怒るかもしれないね。

 で、北朝鮮は外れ値の道を邁進してて、餓死者が出ようとどうしようと、軍備増強だけは凄まじい勢いでやっている。ミサイル一発飛ばす燃料代で、国民のどれほどが食える事か・・・でも、日本から行った連合赤軍は、普段はドイツ車とか乗り回し、年末には政府支給の牛1頭を丸ごと焼肉にして食ってたり、飢えるなんて事なく、特権階級として安穏と暮らしている。恥ずかしい連中だ。
 あいつらハイジャックして北朝鮮に行ったんだけど、ハイジャックを最初にやったのは、パレスチナの医学生。そいつはPFLPを作り、世界中の航空会社から莫大な金を脅し取り、金を払わない会社の職員を殺したりした。つまり、卑劣な金の亡者。
 パレスチナ・ゲリラは、ソ連の武器の卸問屋をやって資金源にしていた。ヨーロッパの過激派テロ組織は、銀行強盗、誘拐、密輸など、ありとあらゆる非合法な資金集めをやって武器を買っていた。ドイツのバーダー・マインホフ集団、イタリアの赤い旅団、みんな同じで、暗殺や破壊行為などの政治テロと犯罪を同時にやっていた。
 その背後にパレスチナ・ゲリラがいて、さらにソビエトがいた。

 南米では、キューバがパレスチナ・ゲリラの役割を担っていて、左翼ゲリラは麻薬カルテルとコラボするか、自ら栽培・精製・卸業をやって資金を作り、キューバからソビエトの武器を買った。
 キューバは、南米の麻薬を北米に密輸する中継基地もやっていて、キューバから出たスピードボートがマイアミに麻薬を運んだ(これを取り締まってたのがマイアミ・バイス)。
 南米の左翼ゲリラも犯罪のデパートで、誘拐から何から何でもやった。
 南米の麻薬カルテルが平気で政府軍と交戦するのは、左翼ゲリラがカルテルの用心棒をやっているからで、場合によっては、キューバ軍やソ連軍の秘密部隊が出ていた可能性もある。

 こうして得た資金を、左翼ゲリラは資金洗浄し、合法的に投資したりしている。パレスチナのPLOは物凄い資産を持っていた。その金のせいで心得違いをしたかアラファトのカカァは、ブランド気違いで、金遣いが荒いと言われてきた評判の悪い女だった。

 ブランド婆ァのみっともない話は横に置いて、政治テロと犯罪が結びついた過去の体験から、そして、そこで得られた資金が地下経済に流れ込み、世界経済秩序への大きなノイズとなっている事から、国際的な協調によって「テロ等準備罪」が整備される流れになった。
 また、サイバー・テロの背後に、ロシア、支那、北朝鮮が介在すると言われているが、これに対処するための法的整備のためにも「テロ等準備罪」は重要なマイルストーンとなると考えられる。

「国民が監視される」などと、国民を犯罪者扱いした寝言をほざく前に、野党は問題を認識し、問題解決のためにこれでいいのかどうかを考え、議論し、足りないならそれを補足すべく議論を深め、度を越しているなら改めるよう求めるといった、本来あるべきであり、そのために作られている国会の手順を踏まえ、自分たちに投票してくれた国民の期待に応えるべきだった。

 で、二階の話だけど、普段家の中で何言ってもいいのはあたりまえの事だ。しかし、一歩外に出たら、言動に気をつけなければならないのもあたりまえの事だ。気違いが差別用語だとは考えないが、それとは別に、禁止用語に順応し、言い換えに汲々としているマスコミが問題にするのはわかりきっているのだから、確信犯でなければ口を滑らせるべきではない。
「吐いたツバ飲めや」と言われるに決まってるだろ。
 で、問題にされると、
「そういうつもりはなかった」
 とマヌケな弁明をするが、意図がどうあれ、言った言葉が問題なのだから、話は違う。もし、いい意味で言ったとしても、問題にされるのは仕方がない。
 まあ、北朝鮮を「いい意味で気違いみたいな国」とは言えないから、悪い意味で、批難したのも明らかなんだしね。北朝鮮寄りの人間もいるんだから、そういう連中をエキサイトさせて何になるか、政治的に判断できるかどうかという問題なんだぜ。
 政治家という立場があるんだから、常識を持って、わざわざ余計な事を言うべきではない。二階、意外と駄目なのかね。

 マスコミは、自主規制である禁止用語に過剰適応しているが、それは圧力団体の糾弾が怖いからだ。差別用語などを決めて使用を糾弾する言葉狩りは、「差別」という葵の御紋の御威光でもってマスコミを脅しあげるのに有効な戦術だったようだ。
 言葉に対する意識の低い者、悪意のある者、感覚の鈍い者を手っ取り早く黙らせるには、有効だったのだろう。だが、その有効さは、
「そう言うとマズイみたいよ」
 と言ったひそひそ話を生み出し、本質的な所では事態を悪化させた可能性がある。
 表立った表現がクレンジングされるのは大きな実感があるだろうが、影でかわされるひそひそ話には実感がない。差別的表現と現実は結びついていた。その表現で人が深く傷つく現実があったのもわかる。せめてそうやって心無い言葉で傷つくのだけはやめさせたいというのもわかる。しかし、表現のクレンジングは進められたが、現実は潜在してしまった。後はクレンジングのモグラ叩きになってしまったように見える。

 インターネットは消毒されていない。禁止用語という葵の御紋も通用しない。そのせいだろうか、マスコミはオーディエンスたる高齢者に、インターネットの情報も含めた広い情報をオープンに提供せず、囲い込んでしまった。その結果、「情報弱者」と言われる層が生まれた。マスコミのやっている事は支那や北朝鮮の情報統制に近い。あるいは、戦時中の大本営発表に似ているかもしれない。
 戦争になると報道が嘘ばっかりになるのはどこの国も一緒で、ヨーロッパだと敵の報道を読み合ったりしていたものなのだから、日本の大本営発表ばかりが悪く言われるほどの事はないのだが、今のマスコミの情報封鎖は臆病と知能低下が原因であり、同情の余地はない。