2011年10月1日土曜日

1日?歩

 江戸は迷路として設計された近世都市だった。攻めこまれた時に敵が迷って手間取るようにという意図があった。江戸が薩長に占領され、東京になっても、道が変わったわけではないので、迷路の多くが残った。東京に住むというのは、迷路の住人になる事なのである。
迷路を巡るのが東京の散歩というもので、迷路の暗がりが伝承や悲劇、悪や倫理を分泌しているのを肌に感じながらぐるぐると回っているうちに大川から室町に上がって、コレドに入った包丁の木屋をひやかし、八重洲に行ってブックセンターで本を買って帰った。

買ったのはHTML5の本と『「放射能は怖い」のウソ』という本で、タイトルからわかるように、福島の原発事故で出ている放射線なんか問題ないという内容だ。
危機をあおれば人につけ込めるのは占い師もメディアも同じなので、さも福島が危険であるかのように喧伝されているが、 根拠が薄弱な話ばかりだ。
今のところ、東京はもちろん、福島も心配ない。ただし、事故を起こした原子力発電所はどうかわからない。おそらく安全に廃炉になって行くよう、多くの人々が多大な努力をしていると思うが、判断するには材料が足りない。
  そんなところなんだと思う。不安に駆り立てられる必要などない。


蔵前あたりがかわって来ている。教会の一角が喫茶店になっていたり、川沿いのビルがケーキ店になっていたり、横山町あたりにかけて、少し面白い。

教会と言えば、東南アジアのキリスト教国と言えば、フィリピンと韓国だ。東京にも韓国系の教会は多く、たいていキムチを漬けている。そうか、韓国だと、修道院でキムチをつけてるかもしれないと想像したりする。フィリピン人は英語でミサをやる教会に行くそうで、東京には数少ないそうだ。