2021年12月31日金曜日

私たちが強いられているものーーロシア、イラン、中国、断固阻止

 中国が台湾侵攻、尖閣占領に向けた行動によって東アジア情勢を緊迫させつつある一方、ロシアはウイグルに大軍を展開しヨーロッパを脅かしている。

この挑発によってアメリカに2方面で戦争の脅威への対応を迫られている。そして、それだけではなく、ペルシャと中東で大きな脅威となるイランの核開発が進んでいる。イランは核武装しつつある。アメリカは、そして、自由と秩序、平和を重んずる国々は、つまり、私たちは、目前の脅威だけでなく3方面の危機への対応を強いられている事になる。

ロシア、中国、そして北朝鮮はイランの核開発に協力する一方、イランと一緒になってシリアでアサドを支援し、中近東からアフリカでのサスティナブルな影響力を樹立しようとしている。中国の一帯一路はイランの核開発を織り込んでの戦略だろう。古い話だが、シリアはPLOの指導者故アラファトを工作員として訓練した国でもあるらしい。

イランは独自に核開発を進めている。だが、同時に、北朝鮮や中国が核兵器を売り込み、持ち込んでいる可能性も高い。その想定もしておかなくてはならないかもしれない。

シーア派のイランに対抗しているスンニ派のサウジは、イランが持つならと核開発を言明している。イランはタリバンを支援しており、サウジは以前、スンニ派のISを支援していた。タリバンとISは宗教的に対立しているが、単に宗教だけではなく政治的にも対立している。

ISを支援していたサウジがイスラエルと国交を樹立した微妙さも中東の政治だ。イランは革命防衛隊の傘下にあるイスラム・テロ組織ヒズボラを通じて、パレスチナのテロ組織ハマスを支援している。

かつてレーガン大統領時代に、アメリカがイランに武器を売ったイラン・ゲートで、アメリカとイランの間に立ったのがイスラエルとサウジだったが、実際に動いた代理人はサウジの武器商人カシオギ(カショギと言うのかな?)だった。

イスラエルもサウジと同じく、イランの核兵器保有を許さないという立場だから、この問題での利害は一致している。

かつて、サダム・フセインのスーパー・ガン計画が頓挫したのと同じく、イランの核開発が破壊され、挫折する事が望ましい。ここはイスラエルとサウジを支持したい。

自由と民主主義を築き上げ、守ろうとしている世界に、ロシア、中国、イラン=専制独裁国家群は、今、挑戦状を叩きつけている。中国に香港の言論弾圧をはじめ、様々な挑発行動は、私たちに不安を与えようとする神経戦であり、情報戦だろう。すでに、私たちは前哨戦にさらされている。私達はこんな事でうろたえ、怯えてはならない。

私たち=自由と民主主義、平和を守る側は、イランの核武装、中国の台湾・日本侵略、ロシアのウクライナ侵略を阻止しなければならない。

来年からの、これは全人類と人類の達成して来た文明にのしかかっている課題だ。

彼らに、これ以上の馬鹿げた行動をやめさせられるかどうかは、私たちの意志と態度にかかっている。これは私たちの平和だ。私たち自身が守る以外にない。

私たちは屈しない。


2021年12月28日火曜日

無限はありません。宇宙が有限だからです

自由にも制限がある。無制限にしてやりたくても不可能だからだ。大きく言うと、この宇宙は無限ではないから、無限は不可能という風に考えると気持ちを楽にできるかもしれない。神がいるかどうかわからないが、神が現れないのは、無限の神が有限な宇宙に入れないからかもしれない。

例えば、「安心、安全」なんていい方があるけど、安全というのは有限だから、その有限性も含めて共有できるし、より高度にして行けるけれど、安心は、不安に感じる人がいたら、もう成り立たない。本当は、安心を求める人は無限を求めているのだと思う。つまり、「安心」と「安全」は有限と無限なので、無造作に併記すべきではない、いや、できないのです。しかも、そんな事を言うのは、頭がひどく悪いか、ロクに考えていないために、それがとてもいい思いつきだと感じるような人か、今すぐに無限がありえるかのような嘘を吹聴しようという悪意のある、腹の黒い人です。

私達は、その時その時の手持ちで現在をしのいで行くしかないのです。


2021年12月21日火曜日

平和のために憲法9条を破棄しよう

英国のロック・バンドThe Who の「無情の世界 Won't get fooled get again」という曲の最後に

「新しいボスも古いボスと同じ」

という歌詞がある。

ガッカリだろうとは思うけれど、これはまだいい方だ。「新しいボスは、古いボスよりも酷い」という残念な例は沢山ある。

レーニンがロシア皇帝よりも良いなんて、ロシアではもちろん、世界のどこででも、もうほとんどの人が考えもしないはずだ。まだレーニンを支持しているのは、利害べったりで人生やり直せないだけの人だろうと思う。

ロシアは革命の年月によって破壊されつくしてしまった。過去はもう取り戻せないし、まだ立ち直れないでいる。ロシアは、透明性のある、自由な国家には程遠い状態にある。

最近、プーチンが愛人名義で資産を隠しているのが発覚したが、側近たちも右へ倣えだろう。強力な軍隊を持つ鉄の国家も、内実は腐敗しきっているようだ。でも、共産党政権下の時代と比べると、まあ、これでも悪くはなっていないんじゃないかと思う。

ロシアがまともな国になるのに何世代かかるかわからないが、他人事で良かったと感じる。


改革が厄災をもたらした例というと、ロシア革命が筆頭だが、中国革命なども現役の厄災と言っていいだろう。

日本だったら、改革派を気取っていた民主党政権なんかも失敗ばっかだった。改革も、リベラルというか、リベラルという名の左翼ベースでは、気分と主観しかないのと、能力不足が重なって、まったくうまく行かないのがあれではっきりした。深い傷が、まだ残っている。

同じような細かな例で言えば、今は静かになったが、選挙前にザワついていた自民党の「改革派」議員たちだ。あの方たち、何か考えてる感じがまったくなかったのが恐ろしかったね。まあ、筋を通すとかなくて、議員でいたいだけの卑しい連中なんだろうね。普通、獅子身中の虫というのだと思う。ああいう人たちは、今風に言うなら、大丈夫ですだ。


で、ずっと日本の重しになってる、最もダメな「改革」は、戦後という歪んだ空間を作った憲法による改革だった。改憲は、これを何とかして、歪みから抜け出そうというだけの話だからだ。改憲なくしては、有益な改革などありえない。平和を望むなら、憲法九条はなくさなければならない。

改憲で、いったん占領下の「改革」をチャラにして足踏みを辞め、世界平和と近代日本の安定のための、つまり、日本の近代の完成のための前進を開始しなくてはならない。


2021年12月7日火曜日

「改革」って、自分をアピールしたい人がやりたがるんだよね

 世の中に「改革」好きの人っている。「改革」すれば何でも良くなると思い込んでる人だ。

もちろん、間違っている。今、やれているなら変えない方がいい事って沢山ある。そういうのは、どうしようもなくなったら、しかたなく変えればいい。「改革」の失敗は無残だ。その無残さは、たいてい、末端現場にしわ寄せされる。

変える場合は、ゆっくり問題を見つけて、問題点を問題点として現場に浸透させた上で、変えても問題が出ないようにして時間をかけて変えるのが基本だろう。拙速はいけない。人事異動で上がった人物が自己アピールのためにとりあえず何か変えるというのは、もう迷惑以外の何ものでもない。

中国武道の先生が、中国武道での変化は、

「変わらないために変わる」

と教えてくれた。

ものすごく砕いて言うと、攻撃を避けて体をかわすという動作は変化だが、打撃を受けていないという状態を変えないための変化という事だ。

「改革」などすると、手順が複雑で面倒になったり、手間が増えたりと、苦々しい事態となるのが相場だ。

変化というのは、必然がなければ変わらない方がいい。



2021年12月3日金曜日

左翼って、勝手な意味で言葉を使い、人を混乱させる  北京オリンピック、ボイコット

 2021年12月の(何か用か?)9日、10日にオンライン開催される民主主義サミットをロシアが非難した。

ロシアや中国の「民主主義」は、日本共産党式に訳せば「民主集中主義」で、民主主義ではないから、それで仲間はずれにされれば反発するのは当然ではある。でも、仲間はずれにするのはもっと当然だから、ロシアや中国、それにシリアとか、イランとか、キューバとか、ニカラグアとか、ベネズエラとか、北朝鮮とか・・・とか、そういう国々はしかたがない。

日本でも、日共や左翼、リベラル左翼が口にする「民主主義」は「民主集中主義」で(そりゃあ、日共がソ連の子分だし、左翼やリベラル左翼は日共の派生だからね)、真ん中の「集中」をはしょって言ってる(あるいは、そこだけ小さな声にしてる)。でも、重要なのはその「集中」の部分で、そこが進歩派系の言葉では「全体主義」、普通に見れば「左翼(の)ファシズム」になっている。

「集中」という言葉にそんな意味はないが、どんな言葉でも、あの人たちの手にかかれば、意味を捻じ曲げられ、別の内容を付与された隠語になってしまう。まあ、共産主義の権力欲や陰謀、無能、陰湿さといった諸々を隠蔽する隠れ蓑を被せられてしまう。何で隠すかというと、本心を知られたくないんでしょうね。

だから、かつて内ゲバで最強を誇った民青は、民主(集中)青年同盟で、集中同盟とでもするべきだった。ただ、党中央が集中(査問、除名)した結果、勢力は衰えてしまったらしい。何だか、ハガチー事件(アメリカの外交官を襲撃した、タリバンみたいな野蛮な事件)で集中された全自連(だっけ? まあ、違っててもいいや)と同じ運命をたどった。

集中を日共用語ではなく一般的に言えば、その一部の意味は「専制」となるかな、その意味で言う集中国家ロシアが民主主義サミットを非難しても、「何言ってんの、馬鹿じゃないの?」としかならないのはあたりまえだ。


北京オリンピックをボイコットしよう。