2017年11月2日の朝、7時台ぐらいに掲示されていた記事だ。
まず、「嗚呼、絶望の党。「逃亡中の女王」と仏紙に揶揄された希望の党・小池百合子代表の進む道は」と題した記事。
この中で「妙に演技がかったその仕草」
とあるが、こういう言い方はない。正しくは「芝居がかった」だろう。
整理部は何をしている? ネットの記事にはかかわらないのだろうか?
次に、「勝てない韓国サッカー 中国にランクで史上初めて抜かれる体たらく 「恨」が炎上中」という記事。
熱狂的なファン5人が、韓国代表が帰国した10月15日に仁川国際空港へ詰め寄せた。とある。
おそらく「詰めかけた」と「押し寄せた」が混ざり合ってしまったのだろう。
しかし、どちらも大勢の行動を表す言葉で、5人の行動を表しているこの場合の用法ではない。
「押しかけた」なら、一人でも使うが、この場合にはそぐわない。
つまり、この場合、記事で「詰め寄せた」などと表現すべき内容はまったくないので、こういう無様な事になっている。
「韓国代表が帰国した10月15日に仁川国際空港で熱狂的なファン5人が」とすべきだろう。
それから、これはいい所をついた記事なので惜しいが、日本語が出来ていない。
「日本代表部の外交官につかみかかられた! 広報資料なのに「それ、内部資料でしょ。返しなさい」 報道封殺よりユネスコの審査改革を進めたらどうですか?」という記事。
「それ、内部資料でしょ。返しなさい」。日本代表部の外交官が、私が持っていた議案につかみかかった。つかみかかるは、胸ぐらをつかむといった対人攻撃に使う言葉で、この場合の用法ではない。日本の外交官が暴力をふるったとしか受け取れない文章になってしまう。
ただ「議案をつかんだ」とか、「つかみ取ろうとした」が適切だろう。
産経の整理、何やってるんだ?
追記(2017/11/03):
「つかみかかる」だが、「つかみかからんばかりの勢いで」という言い方もある。この記事の場合は、これが適切かもしれない。だが、これを短縮して「つかみかかった」とは出来ない。