ユーロ下落、ヨーロッパ株、アジア株と連動
(米ニューヨークタイムズ 2010/05/25)
株式市場急落で、公的債務に第二の銀行危機の恐れ
(英テレグラフ 2010/05/25)
EU評議会、未来の危機の返済のため銀行の差し押さえ求める
(仏フランス24 2010/05/26)
世界的金融不況は、すでに足かけ3年続いており、現在も進行中だ。アメリカは何とか取り繕う事に成功したかに見えたが、結局、うまくいかなかった。
危機の規模は、昨年のサミットの対策では間に合わないほど大きかったのだろう。
そこで、アメリカ式が無効なら、昨年主張されていたが、なだめ倒されてしまったヨーロッパ式で行くしかない。
つまり規制である。
ヨーロッパでは、もう、銀行国有化の話までしている。
国有化と聞くと、共産主義みたいだと感じ、生理的に拒絶してしまうが、国有化を主張している側は、そんなのは百も承知で踏み込んでいる。デリバティブなどのリスク取引を禁止し、生産に力を入れる事で産業資本を充実させる事が健全な富の形成であるという議論は、何もマルクスの主張ではなく、アダム・スミスの言った事だ。
つまり、世界経済は、そこまでせっぱ詰まっているのかもしれない。