2017年12月12日火曜日

311、あの日に

 東日本大震災の日、牛丼屋さんで働いていた人は・・・

 交通機関が止まり、帰宅できなくなっていた。店は営業を続けていたので、そのまま働いていた。どんどん客が来て、しばらくすると食材が底をついた。
 店を閉め、従業員全員で別の店舗に移動した。
 その店にも客がつめかけていた。その店でも応援として接客した。
 また、食材がなくなった。再び、別の店に行った。
 こうして、小さな店舗から大きな店舗に向かって移動して行った。客は切れる事なく、どの店もいっぱいだった。
 朝まで働き、電車が動くようになったので帰宅した。

 ある店で、みんなに慕われているおばちゃんが、若い店員を心配して、食べ物を持って、自宅から店に自転車でかけつけたという話を後で聞いた。