2019年7月31日水曜日

共闘の果て

選挙があるごとに「野党共闘」とかの話が出て来る。
で、その野党に共産党が入っている場合が多い。
共産党が運営している国家はほぼ失敗国家となっている。

違うのはロシアと中国だが、これは別格の帝国だし、成功国家かとなると、そうとは言えない気持ちの悪い国だ。

まあ、北朝鮮、ベネズエラ、ニカラグア、キューバ・・・なんかを考えると、武器、麻薬、人身の貿易、傭兵・軍事情報提供サービスといったビジネスをやりつつ、国内経済は破綻し、暴力的な全体主義専制国家となっている。これが共産主義国家の標準的あり方。

だから、共産党というのは国の破壊、国民生活の破壊、監視権力の樹立といった事を目的とした政治勢力という事になる。オーウェルに倣えば「動物農場」国家だ。

つまり、共産党と共闘する政党は、日本の動物農場化を容認する政党という事になる。
非道もいいところだ。

左翼活動家上がり、中国、北朝鮮の手先の政治屋ばかりだからしかたがないのかもしれないが、しかし、共産党と手を組むととんでもない話で、ロシアでは血を流して革命運動をやって来たアナーキストに後ろから襲いかかって権力を横取りしたのが、レーニン一派だった。これが後の共産党の家元だ。

その後、共産党はドイツで無意味な蜂起をして失敗し、列車強盗などのレーニンのM作戦を批判していたローザ・ルクセンブルクを失う。ルクセンブルクと並べて語られて来たリープクネヒトだが、まったく面識がなかったどころか、ルクセンブルクはリープクネヒトの存在すら知らなかったという。

その後、共産党はスペインで革命に襲いかかる。
オーウェルの書いている通り、スペインでフランコ軍に対して戦線を維持していたのはアナーキストだった。
この、アナーキストと共産党の共闘を人民戦線と言うが、その内部では、共産党はアナーキストの粛清を計画し、共産党を疑ったアナーキストは盗聴・監視を行っていた。
そして、より悪どい方=共産党が勝利し、アナーキストをあらかた処刑する。
だが、その結果、前線が崩壊し、スペイン内戦はフランコの勝利に終わった。

まあ、共産党が権力を取っていたら、スペインで大虐殺が(情熱的に)行われただろうから、フランコが勝って良かったのかもしれない。

という事で、共闘とか言って、左翼同士で食い合うのはかまわないけど、日本をちゃんとしようとしている普通の人間の邪魔はしないでくれないかな。