2021年4月10日土曜日

さようならユニクロ

ユニクロ、ファーストリテーリングの社長柳井正会長兼社長が、2021年4月8日の決算会見で、ビジネスを展開する中国のウイグル問題について質問され、

中国新疆ウイグル自治区で懸念されている少数民族ウイグル族の人権を巡る問題について政治的だとの認識を示し、「政治的には中立な立場でやっていきたい。ノーコメントとさせていただきたい」と述べた。


と、ロイターが報じた。

ウイグル問題は政治的であり、ノーコメント=柳井ファーストリテ社長 | Reuters 

(以下、ロイター記事を元にしています。)


アレ? 柳井センセイ、日本について色々言ってこなかったっけ? 政治なんかも。

マスコミはオピニオン・リーダー的扱いしてるよね。それが人権問題にはコメントしないんだね。他人の給料が高すぎるとか言ってたよね。そういう偉い人が、人権問題は無視するんだね。ふうん。

ロイターの記事では、

ウイグルに関する綿花を自社製品に使用しているかどうかについてもコメントを控えた

ってことは、使ってるって見らるんだけど、いいんだね。使ってるのを前提として。

ただ、綿花について人権問題に関わることがあれば「即座に取引を停止している」

とも言われたらしいですが、じゃあ、中国ビジネス停止したらとなるのが流れなんですが、会長兼社長、柳井センセイ、どうなんだろうね?

適正な労働環境が整備・維持されていることを確認するため、第三者機関による監査を定期的に実施している。
 なんて事もおっしゃってるけれど、中国の第三者機関て、WHOの事かな? いいや、中国共産党第三者機関部なんてのがあるかもしれない。機関名を明らかにせよという話にしかならないですよね。信用できる機関なのか、そこまで言わないと、今の中国では何か言った事になりませんよね。センセイ。

これまでの監査では、ウイグル自治区に立地する縫製・素材・紡績工場はなく、サプライヤーにも調達する綿花生産で強制労働がないよう求め、確認しているという。

直接自社の施設がウイグル自治区にないというのが、何かの保証になるのかね?

それに、中国政府のウイグルでの人権問題は、強制労働だけでなく、民族浄化問題ですよ。センセイ、昔々の映画『仁義なき戦い』のセリフになぞらえて言えば、

「ウイグル人の血ィで銭貯め込んでるんやないの」

(元は千葉真一が演じた人のセリフですが、あまりに下品なんで、躊躇のあげく、やっぱりしまっときます。はい)

という事になる。中国と直接関係のない者でも、それくらいは知っている。それを柳井センセイが知らないはずはない。何だろうね、ノーコメントって。

ノーコメントって、一般的には、嘘は言えないけど本当の事も言えないという時に出てくる言葉だ。

例えば、

「中国がウイグルの回教徒にひどい事をしているのは知ってる。強制労働なんて生易しいもんじゃない。民族浄化だ。綿花は血まみれだ。そんな事はわかってるが、止める力はない。妙な正義感を持ったら、あっちじゃ殺されるだけだ。それに、こっちが関わってる分だけ、少しはマシになる所もあるんだ。シンドラーだ。だから何も言えないんだ」

という場合もあるだろう。苦渋のノーコメントでも、センセイはどうかな?

このノーコメントは、会見にあたって想定された質問だったはずだから、この程度の事を言っておけばそれ以上は聞かれないで切り抜けられるという認識の、つまり、タカをくくった答えだったのだとしか感じられないから、苦渋のノーコメントではなさそうだ。


昔は、左翼連中が共産主義国の悪の隠蔽に加担していた。今は、経済人が金のためにとぼけるのか。ひとつ言っておきたいが、中国が経済大国となって以降、政治と経済は切り離されるものではない。とりわけ中国では、政府が厳重に経済を支配している。中国でビジネスをするという事は、中共に利益をもたらしているという事であり、政治行為の一端と言っていいのではあるまいか。


けっこう好きでよく行ってたんだけど、いいや、もうユニクロ、GUで買い物をしない。


孫正義といい、柳井センセイといい、このところメディアが持ちあげて来た人たちは中国絡みが多い。アップルもグーグルもそうだね。中国が我が物顔で振る舞うのをグローバリズムとまとめれば、そういう事だったんだろうね。