2019年9月11日水曜日

ボルトンさん、とりあえずご苦労様。まだ頑張ってください

2019年9月10日に、国家安全保障問題担当大統領補佐官を解任されたジョン・ボルトン(ジョン・ロバート・ボルトン John Robert Bolton)さん、何だか残念な人事だ。

ボルトンさんは、2001年、ブッシュ政権の国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)に任命されて北朝鮮との六者会合やイランの核開発問題などを担当したけれど、当時の総書記金正日を「圧政的な独裁者」、北朝鮮で生きることは「地獄の悪夢」と指摘した。正しい人だ。

対イラク開戦推進派としてイラク戦争を後押しした人々の重要な一人でもあった。

2006年7月5日に北朝鮮がやったテポドン2号発射及び、10月9日の核実験に対し、安倍さんや麻生さんらと北朝鮮への制裁路線を推進。10月15日には対北制裁決議の採択を実現した。バンコ・デルタ・アジアの北の不正資金凍結も断行した。パチパチ。

北朝鮮の脅威に対抗するために日本と韓国が核武装を検討することも主張していた。また、2018年にはニューヨーク・タイムズ紙でイランへの爆撃、ウォール・ストリート・ジャーナル紙で北朝鮮への先制攻撃を主張した。
いやぁ、いい。凄くいい。

2018年4月13日のアメリカ・イギリス・フランスによるシリアのアサド政権への軍事攻撃は、ボルトンさんがイランと北朝鮮への威嚇として後押ししたとされている。

2019年2月の第2回米朝首脳会談が決裂したのはボルトンの介入によるものと韓国政府関係者が批判、(やれやれ、韓国政府だよ)。5月、北朝鮮の短距離弾道ミサイルの発射実験を国連制裁決議違反として批判。(その通り)。

2019年4月、マイアミで行われたピッグス湾事件関係者の集会(そんな歴史的な事、まだやってんだね)で「今日、我々は万人の前で誇りをもってモンロー主義は健在であると宣言する」と演説。西半球から社会主義は駆逐せねばならないとしてキューバのミゲル・ディアス=カネル、ベネズエラのニコラス・マドゥロ、ニカラグアのダニエル・オルテガを「3人の愚かな社会主義者」と呼び、この3カ国に対する経済制裁を17日に発表した。
この3国への制裁は、もう、どんどんやった方がいい。

こうして並べると、いい事やって来た人だ。悪事を働く北朝鮮などは、ボルトンさんの悪口を言うが、それは彼の的確さの証明でもある。まだまだ活躍してもらいたい人だ。