2021年12月7日火曜日

「改革」って、自分をアピールしたい人がやりたがるんだよね

 世の中に「改革」好きの人っている。「改革」すれば何でも良くなると思い込んでる人だ。

もちろん、間違っている。今、やれているなら変えない方がいい事って沢山ある。そういうのは、どうしようもなくなったら、しかたなく変えればいい。「改革」の失敗は無残だ。その無残さは、たいてい、末端現場にしわ寄せされる。

変える場合は、ゆっくり問題を見つけて、問題点を問題点として現場に浸透させた上で、変えても問題が出ないようにして時間をかけて変えるのが基本だろう。拙速はいけない。人事異動で上がった人物が自己アピールのためにとりあえず何か変えるというのは、もう迷惑以外の何ものでもない。

中国武道の先生が、中国武道での変化は、

「変わらないために変わる」

と教えてくれた。

ものすごく砕いて言うと、攻撃を避けて体をかわすという動作は変化だが、打撃を受けていないという状態を変えないための変化という事だ。

「改革」などすると、手順が複雑で面倒になったり、手間が増えたりと、苦々しい事態となるのが相場だ。

変化というのは、必然がなければ変わらない方がいい。