2017年10月19日木曜日

日本にヒトラーなどいない

 どこから出てきた話なのか知らないが、小池百合子をヒトラーになぞらえる言い方が色々な所でなされている。
 どういうつもりか知らないが、次のオリンピックの開催都市の知事がヒトラー云々される人物だと、その国の人間が言っている事になる。正気か?
 小池百合子は自分に対してヒトラー発言をした相手をすべて訴える必要がある。それは、東京都知事としてしなければならない事だ。ここで大人になるというのは、人を出まかせにヒトラー扱いするような行為は徹底して問題にされるという事の範を示す事だ。

 小池百合子は失敗した画家でもなければ、陸軍のスパイだった事もなければ(そもそも陸軍がない)、どこに起源があるかわからない共産主義くずれの右翼小結社に入会してもいない。全体主義というなら共産党は完璧な全体主義政党だが、希望はそうではない。ポピュリズムというなら、民主主義国家でポピュリズムと無縁な政治家など存在しない。
 小池は目端はきくが、結局はただの馬鹿で自分勝手な人で、豊田のように怒鳴り散らすような真似はしないというだけだ。小池の方が腹が黒いのだろう。だが、それでも、ヒトラーよばわりしていいなどという事はない。
 現在の世界で、人をヒトラーよばわりする事がどういう意味を持つ行為なのか、それは理解しておいた方がいい。

 ともかく、小池百合子は、ヒトラーを引き合いに出して小池百合子について語った人たちを訴えるべきだ。これは東京都知事として義務だ。

 そんな言い方が横行するようでは、文化程度が低すぎるだろう。