2019年11月1日金曜日

2月の憂鬱

「2月」は尾高に言う。尾高とは、「にがつ」の「に」よりも「つ」の方を高くしゃべるという事だ。
これを頭高に言う人が多い。間違いだ。しかし、学校の先生も間違えている。正しい日本語をしゃべれないようなら、本来なら教員などになるべきではない。
母語もきちんと喋れないのに、外国語の習得になると、やれ発音だ、イントネーションだと言い出すが、雑な耳になっているから苦労する。母語をきちんとしてからの方が楽だし、早い。

中学の時の英語の先生は、「Postman」は、あえてカタカナで書くと「ポスマン」と発音するのを知らない人だった。他でも馬鹿だったけど、本業でもダメな奴だった。
字も汚く、板書もミミズなので写せないでいたら、貧乏な家の子だけが殴られていた。
いつもそいつだけが殴られるので、ガキ大将が抗議したら、やらなくなった。

ネット配信のドラマで田舎出の役者だろうか、頭高に「2がつ」と言っているのが気になったら嫌な事を思い出してしまった。きっと演出の人間も田舎の人で、間違っている事に気が付かなかったんだろう。

「古事記」を「乞食」と言う人もいるらしいから、すでに日本語の乱れを憂慮する段階ではなく、諦めなければならないだろうと思う。だから、こうして書いている事は愚痴にすぎない。