2018年9月4日火曜日

移民と亀裂

 各国の移住民数

1位 ドイツ  約201万6千人
2位 アメリカ 約105万1千人
3位 英国   約47万9千人
4位 日本 約39万1千人
5位 韓国 約37万3千人
6位 スペイン 約29万1千人
7位 カナダ 約27万2千人
位 フランス 約25万3千人
位 イタリア 約25万人
10位 オーストラリア 約22万4千人

 という、データを前回取り上げたけれど、この国々の人口を見てみよう。

ドイツ 8千271万人 (17位)
アメリカ 3億2千589万人 (3位)
英国 6千605万人 (21位)
日本 1億2千675万人 (10位)
韓国 5千145万人 (26位)
スペイン 4千633万人 (30位)
カナダ 3千666万人 (38位)
フランス 6千480万人 (22位)
イタリア 6千59万人 (23位)
オーストラリア 2千476万人 (53位)

 このデータは2018年公表の統計で、移住民データは2015年の統計になる。()内は人口の順位。

 2018年の統計と、2015年の統計を比べるという事であまり厳密なものではないけれど、考える材料にはなるだろう。


 ドイツが無理しすぎではないかという感じがする。201万人は比率で言うと2%だが、人口の2パーセントというのは、物凄い数字だ。強固だったメルケルさんの足元が揺らいでいるのもあたりまえだ。

 2位のアメリカは、人口3億に対して移民105万で、0.32%。0.3%で問題になるのは違法移民が多いからだ。1000万人以上の違法移民がいるという。つまり、アメリカの問題は0.3%の合法的な移民ではなく、3%にも達する違法移民という事だ。
 文化的多様性などと言って、違法移民に英語教育もせず、放置した結果、犯罪が蔓延し、社会的な亀裂、不満が高まったという見方がある。賛成だ。
 アメリカには移民問題ではなく、違法移民問題がある。そもそも違法であるのはさておき、何もしないで「多様性」と言っているのは無責任もはなはだしい。

 3位の英国は0.7%。パキスタン移民の犯罪グループによる英国人少女の集団強姦、脅迫、管理売春が行われていたのを、文化的多様性政策を忖度した警察が取締をしていなかった事が発覚し、大問題になった。パキスタン系議員が警察に圧力をかけていたとも言われている。
 イスラム社会では女性の地位が低く、また、イスラム教徒以外を下に見るため、こうした事も起きる。先進国が文化的多様性とか言って両手を広げても、彼らは先進国側の文化などこれっぽっちも認めていない。きちんと同化対策をとる大切さを感じる。

 さて日本だが、どうすべきか、これからしっかり考えないととんでもない事になる。
 まあ、団塊の世代なんかは、どうせ死ぬし、無知で馬鹿な頭で余計な口を出されても邪魔なだけだから黙っていてもらいたいが、若い世代は自分の国についてしっかり考えておく事をオススメする。

 日本の移民は0.3%。このくらいが問題も少なくていいんじゃないかというところだと思われる。EU諸国で排外右翼が台頭して来ている理由のひとつに移民問題があるのだから、そうした問題を回避する意味でも、冷静で現実的な対応をしなければならない。