2019年8月1日木曜日

遥かなるドイツの不思議

ドイツって、第一次大戦で西部戦線に戦力を集中したくて、革命が起きたのを幸いに、反革命を表明していたレーニンを資金援助し、ロシアに送り返した。金だけ出すというのもないだろうから、無力な少数派のボルシェビキに兵員もつけたかもしれない。それで睨みが効くようになったレーニンは、サンクトペテルブルクを拠点として与太者を集め、革命派を攻撃し、乗っ取った。

ドイツが目先に走って余計な事しなけりゃ、みみっちい職業売国奴のレーニンは、それまで通り誰かれなく金をせびる詐欺師人生を送っただろうし、列車強盗に精を出してた子分のスターリンは、そのうち殺されてただろう。
トロツキーはユダヤ人なんか嫌いだと言いながら、どこにでもいる評論家そのままに、理解も出来ない作品の文芸評論を知ったかぶりで書いて終わっただろう。

ワイマール時代になり、先進的進歩主義がナチスを生み出して行く時に、「コバート・アクション」あたりのアメリカ左翼の陰謀論だと、マルタ騎士団がナチスを政権につけるべく策動したなんてやってた(古いね)。
ヒトラーはドイツ陸軍のスパイとして民間右翼グループの動向を監視すべくナチスに潜入し、乗っ取ってしまうのだけれど、その後、中世の十字軍騎士団が政権樹立の後押しをした・・・なんて、日本人には判断のつかない話だけど、ナチスが宗教的にはカトリックだったのは有名だ。ナチスはカトリックの神父も殺していたけど、カトリックって、修道会同士、仲良しなわけじゃないからね。でもこの話、やっぱ、陰謀論の域を出ない。

政権についてから、ナチスドイツは世界の目をかすめて軍備増強に乗り出す。この時、ソ連は昔のよしみもあってだろうか、ドイツ軍はソ連内で軍事訓練する。独ソ不可侵条約なんかも結んだね。

日本は欧米、特に欧州に弱くて、ドイツ、イタリアと同盟し、枢軸国になってしまう。これが失敗のもとだった。

アメリカは英国と通じていたけれど、英国はドイツを仮想的としていた。地政学をちょっとでもかじると、英国が対独戦略のために地政学をやっていたのがわかる。
対独戦略の一環として、英国はヨーロッパに諜報網を構築する。
カトリック=スペインがエリザベス一世の暗殺を計画した時も英国は同じ事をした。陰謀論の人たちの中には、エリザベス時代の諜報網はジョン・ディーが作ったもので、英国情報部の創始者はディーだなんて言ってる人もいる。フランシス・イエイツ女史は、ディー主義は薔薇十字思想と言ってるけど、この辺、好きな人は掘れる余地あると思う。
第二次大戦の情報網の活動は、レジスタンスの名前で呼ばれる。まあ、対独情報工作活動じゃ、あんまりだものね。

大戦中、ドイツは事もあろうにユダヤ人虐殺をしでかした。正しい事だと思ったんだろうね。物凄く深く、大きく間違ってるのがわからなくなってたんだね。
枢軸国だったおかげで、日本はアウシュビッツの煽りを受け、やってもいない南京虐殺を後から騒ぎ立てられて迷惑している。中国は、日米同盟に楔を打ち込んで、日本を盗ろうとしてるから。金のかからない謀略として、南京虐殺はいいんだろうね。日本の毛沢東派とかがそれに乗って騒いで・・・本当に馬鹿。最低。毛派って、左翼の中で一番頭悪い。虫のレベル。毛派さえいなければ、晴れて最馬鹿になれたのにね、赤軍派、残念だったね。

第二次大戦前の英国が構築した諜報網が戦後、仮想的をソ連に変更して温存される。ソ連の西欧侵攻がありうる時代になったんだね。その心配が当たったのが、ヨーロッパでテロの吹き荒れた鉛の時代だ。テロリストの供給源のひとつとなったのがドイツで、バーダー・マインホフ集団(ドイツ赤軍とも呼ばれる)はパレスチナ・テロ集団の支援を受け、テロ活動を展開した。
イタリアの赤い旅団や、このドイツ赤軍などはみんなソ連の手先で、社会不安を作り出そうとしていた。

ドイツ人て、AIを自動車に搭載したと思ったら、排ガス規制を誤魔化すために使ってみたりもしたね。

ドイツ人は不思議だ。
今度は何をしでかすだろうか?

そのうち、ゲーテやハイネの話でもしようね。