2019年8月17日土曜日

あそこで終わってたかね? だったら苦しい人生だったね

ピーター・フォンダが死んだ。新聞には「イージーライダーのピーター・フォンダ」とあった。結局、アレだけの人だったんだろう。
映画は、麻薬密輸で作った金で気ままなバイク旅行に出た、ヒッピーだかヘルス・エンジェルスだかの2人が、一般社会にも、ヒッピー・コミューンにも受け入れられず、最後は殺されてしまうという、甘く悲しい青春のおとぎ話だった。
実際のヘルス・エンジェルスは、麻薬売買、武器売買を資金源にする暴力的犯罪集団で、旅行に出て殺されてしまうような弱々しい連中ではない。

フォンダは本当は心が優しいアウトローみたいな馬鹿げた役を脱皮するために、ダーディー・ハリーでもやるべきだった。そうしたら、俳優として、もっと何とかなったと思う。

ジェーン・フォンダも器量はイマイチで、頭も悪いのに、婆さんになったのを幸い、何とか生き延びている。憎まれっ子世に憚るの見本だ。まあ、エアロビでもけが人出したり、彼女の後ろは死屍累々だけども・・・

「イージーライダー」のラストシーンのストップモーションで止まったままになった印象の人だった。