2019年3月6日水曜日

政治と社会 そして、やる事は他にある

日本は男でも女でも、一票は一票だから、参政権は平等だ。つまり、政治的な平等は達成されて長い。
日本は政治制度として民主主義をきちんと整え、守っている。

社会的にはどうかというと、これは政治ほど簡単にはいかない。それこそ人の気持ちや、物事の受け止め方など、バラつきが多く、バイアスのかかった空間であり、変化も早い所と遅い所があって一筋縄ではいかない。

変化が遅い部分に合わせると、政治などよりもはるかに動きに時間がかかる。政治は立法して、はい、次というテンポで変化して行くが、社会はそういう風にはいかない。
そこでじれったくなって、政治権力で社会を変化させようと思いつく者が出て来るのかもしれない。

だが、人間社会は、じれて弄り回すような代物ではない。数学で言えば無限と同じくらい、とてもデリケートだ。

反対運動をしたり、声高に訴えかけるよりも、放っておいた方がいい場合がけっこうある。

それに、日本の社会は、他と比べてそんなにひどい差別があるわけではなく、社会的な平等もいい方だろう。ロシアや中国、イスラム圏はもちろん、ヨーロッパと比べてもそんなにひどいわけではないし、アメリカと比べてさえ引けを取らないだろう。
偏見も差別もないと言っているのではなく、比較的マシな方で、方向としてもいい方向に向かっているように思っている。

政治的にも社会的にも、とりあえずこのままで、ほとんどやる事はないのではないか。