2020年7月12日日曜日

中国を、そして、ロシアをあなどるな

中国が香港の統制を強めた段階で、一国二制度の停止は目に見えていた。
アメリカが何を言おうと、ヨーロッパが何を言おうと、中国共産党がそんな事を気にする理由がない。
お前ら、中国で儲けておいて、今更何を言ってる。我々中国共産党が鉄の統制で国民を締め上げているからお前らが儲かるようになってるんだ。そんな事知っているくせに馬鹿な非難をするんじゃないよ・・・という感じでいるだろう。
だから、民主主義諸国が持ち上げた香港の活動家たちは、国外逃亡しなければ、拷問で廃人にされるだ。香港に踏みとどまって、何とか頑張るなどと思う人もいるだろうが、そんな考えは捨てて、逃げるか、そうでなければ、転向して中共の飼い犬になる事だ。そして、情勢が変わったら、また転向して民主主義者になればいい。世界中の共産党員は終戦後にそんな感じで生き延びて来た者たちだった。
ともかく、民主主義にも、共産主義にも、命と引き換えにするほどの価値などない。

中国を統治している中国共産党と、香港の民主主義運動と、対立したらどちらが強いか目に見えていた。それを、無意味な幻想に酔って、煽っていたマスコミは、少し恥を知った方がいい。いや、少しは死人でも出た方が「報道」の価値があるとでも思っているのだろうか? そう、香港が第二の天安門になり、その絵が取れれば嬉しいだろうね。

デモや地域占拠や、そういった行為への大衆動員が世の中を変えるきっかけになるというのは、ソビエト崩壊を演出したKGB(旧ソ連時代の情報機関。現FSB。プーチンの出身母体)が書いた台本だった。ソビエト崩壊に制作協力したアメリカがこの台本に手を加えてリメイクしたのが東欧のカラー革命で、原作者のロシアが阻止するようになってシリーズ化は失敗した。

元々、気持ちのいい伝説を作るには適した台本で、ソ連崩壊前後の出来事の多くが、ソ連崩壊がKGBの作演出の権力奪取作戦だったのをカモフラージュするためのものだったというエレーヌ・ブランに従うなら、彼らは、アナーキストが準備し、結実させた革命を乗っ取ったレーニン以来、どさくさに紛れて虚構をふりまく手品の達人と言っていい。

一時の激情にかられて、こういう手合いに利用され、あいつらの手品の煙幕にされるのはつまらないと思う。

理性を感情で曇らせてはいけない。