2020年9月23日水曜日

あの頃とあの時と今の芸能

昔、昭和30年代頃、芸能人は日共ばかりだった。映画界も監督から裏方まで、日共が多かった。演劇だってもちろん同じ、今もその名残りがあるらしい。

戦後すぐは、進駐軍の政策もあって、米軍相手の仕込み屋さんと共産党が芸能界を作っていた。それが変わるのは1970年代に入ってからだろう。ニューミュージックが出て来てからじゃないかと思う。

よくある誤解に、全共闘がビートルズを聞いていたというのがある。まず、ビートルズなんか知らない。田舎から出て来て、テレビはもちろん、下宿にラジオも持っていない学生たちが、どうやってビートルズに触れられたというのだろう。ああいうものを聞き、知っていたのは、都会の金持ちの子であって、全共闘で兵隊やってた連中ではない。その辺りの事情は日共も同じで、民青だってビートルズなんて知らなかったろう。

全共闘が盛り上がり、日共民青も全共闘が足元にも及ばない頭数をそろえられるようになったあたりで、グループサウンズの流行が終わり、新しく演歌が流行歌の主流になった。ナベプロ・ポップスからロカビリーと来て、グループサウンズに至る流れは、演歌の登場で途切れる事となった。

芸能が薄暗さを払拭するには、まだ時間が必要だったが、その第一歩は、日共や左翼が傍流となって行く動向から始まった。そうやって、芸能は、左翼=反動から解放され、政治からの逃走を始めた。80年頃のパンク・ロックは反動の最後のあがきだったと言っていい。(言うと、感情を害する人がいるだろうが、冷静になれる時が来たら考えて見て欲しい)。

そして、最近では、芸能人が左がかった言動に走るのが珍しいものとなった。何年もしないうちに、そういう人もいなくなるだろう。

やっぱり、世の中は昔よりもずっと良くなっている。日本人は、日本を良くし続けて来た。