2020年9月19日土曜日

『動物農場』の動物ってロシア・ボルシェビキの事だけど、レーニンと比べたら動物に悪い

 デジタル・データや通信絡みの法案が出るたびに騒いで、恰好つけてオーウェルを引き合いに出したりする各国のマスコミ、中国がすでにやっていて、さらに推進強化しようとしているのは、『1984』でジョージ・オーウェルが描いた、ビッグ・ブラザーによる監視社会そのものなんだけど、そこは言わないね。

オーウェルは共産主義社会を批判して、こういう非人道的国家になるんだという警鐘を意図して、『1984』『動物農場』を書いた。また、それには、スペイン内戦への従軍体験が下地となっていた。

ロシアに指示された共産主義者たちが、アナーキストを大量処刑(虐殺)した時に、アナーキスト派の志願兵だったオーウェルも、危うく殺される所だったのだ。ロシア派共産主義者によるこの裏切りで戦線が崩れ、スペイン内戦は、人民戦線を打倒したフランコの勝利に終わった。

おそらく『1984』も『動物農場』も、『カタロニア賛歌』も読んだ事などない左翼やジャーナリストが、聞きかじって引き合いに出すのだろうけれど、日本は監視社会になどなっていないし、これからもそうなる気配などない。だが、中国はすでに監視社会であり、その監視は常に強化されている。

ビッグ・ブラザーは、西側先進国政府の事ではなく、人民の名を僭称し、人民を奴隷にしている共産党政権を指した言葉だ。中身に関して取り違えたり、嘘をつかないようにね。