2020年10月30日金曜日

今のうちにお別れを言っておこうね

今の社民党は、まだあるんかい? という存在だが、前身の社会党が戦後の政界に果たして来た役割はあった。

社会党がいなかったら、自民党が大きすぎて独占状態になってしまった。それを避けるため、自民党は金をやり、官僚に口をきくなど面倒を見た。政策なども教えたりしていた。まあ、そうやって、与党も野党もいる議会制民主主義の恰好をつけていた。

これは自民党が権力で社会党までも支配していたというような話ではない。形を整えるために利用はしたが、面倒を見ただけで支配はしていない。そうやって、戦後の占領政策を継続させていたとも言える。

社会党には自民党と張り合えるだけの能力はなく、もし政権を執ったとしても、運営できるだけの能力はなかった。その点は後の民主党や、立憲民主党も一緒だ。

社会党は、自民党と持ちつ持たれつ、戦後から冷戦の時代を過ごした。その関係を壊したのが土井たか子だった。ただ、これは清廉潔白だったとかではなく、金については、パチンコ業界とのつながりが言われ続けていた。主体的だったというだけかもしれない。

ともかく、社会党はたちまち困る事となり、土井たか子は党首を退く次第となった。

その後、自民党から飛び出した小沢一郎らと合流して新生党と組んだりしたら、政権を取ってしまった。

野党に転落した自民党は、冷戦時代、社会党がソ連から金をもらっていたという資料がソ連崩壊で出て来たのを手に入れたりしていたが、村山富市を寝返らせるのに成功したため、使わなかった。

村山社会党が自民党と手を組んだのは、元々、ずーっとそうしていたのが心地よかったのと、小沢一郎らに引きづり回されるのが嫌だったのだろう。社会党、所帯は大きかったが、能力はないから自分たちが主役になれなかった。

村山政権と言っても、実質自民党が稼働して、1年半で村山政権は終わった。その後は足かけ15年ほど自民党政権が続くが、それから、あの悪夢の民主党政権となる。平成21年から24年の12月まで続き、色々と日本をガタガタにして、野党には政権担当能力などこれっぱかりもないと見せつけてくれた政権だった。いや参った。

その後、安倍さんが復活し、政権を取ってくれて、国民は何とか助かったのだけれど、アレ、話の主題だった社会党は?

いつだったっけ? どうでもいいからはっきりしないけど、いつの間にか、あまり意味はなさそうだけども社民党に名前を変え、昔じゃない名前で出ています。

凋落し、今は袋貼りや破れ傘の修理をしながら細々とやっている・・・んだったらはるかにマシなんだけど、ただいるだけで役にも何にも立っていない。組合とか、古いつきあいだから協力はしてるけど、自分の所ももうさっぱりだから・・・という感じなんじゃないかしらね。もう、何にもなくて、何も残らない。でも、さっぱりもしていない。そんな感じでいて、いつか消えるんだろうね。