2020年10月4日日曜日

良心のメニューの果て あるいは、良心陣営、もしくは、擬制の終焉

 白井聡が松任谷由実が安倍晋三元首相支持だというので「死ね」と言ったのは、「良心」的立場からすると、絶対的な悪である安倍晋三元首相を支持したというので、松任谷も「悪」となり、「悪」は死ねという筋道で出て来た言葉だろうと忖度できる。白井の知能の低さばかりでなく、その「良心」のやっかいさも見えて来る。

あの「良心」的な人たちは、社会的なクラスターを形成している。それを「良心」的な側、陣営と言っていいだろう、それに属していると思っている。アイデンティファイというヤツだ。で、「良心」陣営の敵は自民党だから、その中でも国民的な支持を集めていて、「良心」陣営の核である日本共産党などが逆立ちしても歯の立たない安倍晋三さんは最も憎むべき敵という事になる。

「良心」陣営の中では、日共と立民とか、色々と派閥があって、ここはここで時として殺し合いまでする関係で、仲良しという事はない。が、しかし、全体としてほとんど支持がなくなってしまったので細かな事は言わなくなり、人殺しの兵隊どもが高齢で弱ってしまったのもあり、当面、反安倍で一致しようみたいな空気があるのかもしれない。いつもながら勝手な話だね。

つまり、ちょっと理解を超えている安倍憎悪は、「良心」陣営の衰弱の表現でしかない。そういう煽る表現しかできないから、彼ら、反省の機会を持てない。

連続強姦魔・広河隆一の悪行がやっと発覚した時、「良心」陣営のフェミニズム女性たちがほぼ沈黙してたのは、連続強姦魔が陣営側の人間だという認識があったからだろう。彼女たちは、女権を第一義とする人たちではなく、良心のメニューにあるからフェミニズム運動に参加していただけで、左翼が女権の上にあったわけだ。実に緩い女権だ。荒廃している。日本のフェミニズム運動は、一人の連続強姦魔によって打倒された。内容としてはそう言うしかない。

陣営に属し、良心のメニューに沿ってやっていけば間違いないだろうという、手抜きとしか言いようのない事をやって来た果てに、まったく中身がなくなり、荒廃した寄りかかりあいだけが残った。まだ、お人よしが沢山いるから、しばらくはそこから供給されるぬるま湯につかっていられるだろうけれど、多くの人が「良心」陣営の低能さに愛想が尽きている。もう信用はないし、相手にもされてない。

君たちに未来はない。