2018年4月30日月曜日

日本、けっこう行けるはずだよ

 日本で国防関連の法整備が出来ていないのは長年政権を司ってきた自民党の責任が大きいのだが、野党はそれを追求せず、国会は、そして、マスコミの報じる政治問題は、森加計に終始していた。
 国家防衛に関わる法整備に、左翼野党は反対して来た。社会党や共産党のようなソビエトから資金援助を受けていた政党は、ソビエトによる日本侵攻=革命=東欧化を夢見ていただろうから、反対して当然だった。それが彼らの平和の姿だったのだ。左翼系の官僚たちも、様々な所で頑張り、法整備を阻害していただろう。
 しかし、決定的だったのは、おそらく、アメリカが日本が自力で国防能力を持つのを警戒していた事だろう。米海軍系の地政学者たちには、今でも日米戦の可能性を考えている人たちがいる(ブラックスワンもあり得るから、どんな外れ値を考慮していてもいいが、日本が共産圏に組み込まれでもしない限り、当面は日米戦の可能性など無視できると、日本人なら考えるのだが)。
 アメリカが日本の軍備に神経質になるのは、かつて、日本と正面から戦った唯一の国だからだ。
 太平洋戦争で、日本は、アメリカが嫌になるくらい強かった。ユーラシア大陸に敵はなく、唯一、アメリカだけが日本と戦い、かなり汚い面も多々あったが、勝利した。
 アメリカ以外の連合国は、英国、フランス、オランダなどの軍隊は、日本軍の敵ではなかった。
 日本軍が強かったおかげで、宗主国が負けて逃げ去ったのを見たアジア各地の植民地は、戦後、独立して行った。
 連合国=国連にとって、強い日本は悪夢なのかもしれない。だから、終戦直後は、日本を徹底的に拘束しようとした。
 神軍の敗北に精神的混乱状態に陥った日本は、日本がアジアを侵略したとか、残虐行為をしたとか、日本軍が降伏を認めず、玉砕をさせたとか、アメリカ型民主主義とか、ありとあらゆる嘘を信じるに至った。
 その嘘の中に、共産主義も入っている。シベリア抑留された日本兵は、非人道的で過酷な状態に置かれ、ソビエト・ロシアに洗脳された。シベリア帰還兵は日本で様々な親露工作を展開したが、共産主義かぶれの馬鹿げた内容だったため、ことごとく失敗した。

(後に、朝鮮戦争の時、米兵を始めとする国連軍が、支那紅軍によって同じ手法で虐待・洗脳された。また、ベトナム戦争でも、米兵捕虜、ベトナム人市民が北ベトナム軍によってジャングルの洗脳キャンプで虐待・洗脳された。ジェーン・フォンダは歓待されただけで北ベトナムの味方になったが)。

 こうして、敗戦の衝撃から生まれた錯乱の集大成として戦後民主主義が成立して行った。その過程は現在も続いている。「正しい」事が言われると、息苦しい世の中になる。その正しさについて考察しようとすると、正しくない人にされてしまう。合意によって正されるべき社会的な問題が、力で強制されてしまうと、正しさが間違いに転化してしまう。そんな事が続けられて来た。

 そのような取り乱した戦後は終わりにしよう。
 落ち着いて、憲法を改正し、有事の法整備、軍事力の整備をし、世界の秩序の安定、平和に貢献しよう。
 今更、アメリカや西欧に遺恨はない。何事も協力していけるはずだ。日本ほど経済力があり、潜在的な影響力を持っている国がほぼ何もしていないのはおかしい。