2018年4月29日日曜日

ゆらゆら揺れるは湯の煙

 南北会談を受けて、半島和平の波に日本は乗り遅れているといった揺さぶりが行われ始めたようだ。
 おやんなさいと、黙って見守っていたら、影響力の低下だと言い出す向きもあるらしい。

 元々、独立国である韓国に妙な影響力などといったものを確立し、維持しようなどとは考えていない。
 韓国人がそうした発言をするとしたら、かつて日本が併合した事への被害者意識から出た認識でしかないだろう。影響力など、とっくのとうに失っている。もう何十年になるだろうね?
 
 南北会談から半島の平和が始まるといった議論には、北朝鮮の背後にいるロシアや支那がほくそ笑んでいるだろう。北の核やミサイルは、技術者をシリアやイランに連れて行けばすぐに開発を始められる。もう派遣されているかもしれない。
 元々それほどでもない技術を、政治的に利用して高いものにみせかけ、米朝会談実現という形で、高く売りつけたと見る見方もある。
 ロシアや支那は、シリアやイランへの軍事技術提供を否定するために、北の技術輸出を使えるし、北は開発を続けながら、シリアやイランから人月で収入を得られるし、シリアやイランは迂回技術提供の恩恵に浴する事が出来る。
 グローバルなウィンウィンの関係ができあがる。

 ローリング・ストーンズのジャンピング・ジャック・フラッシュは、ミック・ジャガーの舞台での動きを、操り人形に重ねて歌った曲だが、これからは、文在寅のテーマソングにするといい。「オーライ、事実なんて屁だ。俺は跳ね上がりの操り人形だ」

 韓国は占領されたと同様の、北朝鮮の強い影響下に置かれる。それは日本の防衛上深刻な事態だが、憲法を改正して、まともな防衛体制を構築する機会にもなる。
 日本は、竹島、尖閣だけでなく、沖縄、対馬も守って行かねばならない。
 北朝鮮にも、支那にも、ロシアにも、出来心を起こさせないようする必要がある。

 というわけで、日本は事態を見極め、落ち着いて行動すればいいだけだ。波に乗る必要はないし、ありもしない影響力とやらを維持する事もない。ただ、道理を通し、無理難題をはねのけて行くだけの話だ。