2018年5月12日土曜日

普通で当然の事が理解できなかった国

 日本人拉致は北朝鮮の国家的テロであり、犯罪だ。
 テロを行った国家なのだから、北朝鮮はテロ国家だ。
 北朝鮮の手先の可能性がある文在寅は韓国人拉致が問題になるのを権力で抑圧しているが、韓国にとっても北朝鮮はテロ国家であるのは同じだ。

 北朝鮮は核兵器やミサイル兵器を廃棄し、テロ行為を反省しなければならない。その上でなければ、日本は相手にも出来ない。
 テロ行為の反省というのは、まず、北朝鮮内での拉致被害者の捜索を日本の捜査機関に行わせる事であり、同時に拉致被害者の家族に謝罪する事だ。
 金正恩は父親のやった犯罪を、権力の継承性において徹底的に謝罪し、どう埋め合わせる努力もしなければならない。それが最低限だ。

 そして、そこが北朝鮮の出発点だ。そこから、テロ国家という最低の事実から出発し、まともな国になって行かねばならない。
 これまでを見ていると、そんな事が出来るようには思えないが、やらなければ北朝鮮という国は滅びる。
 滅びても、こっちは痛くもかゆくもないからかまわない。困るのは金王朝自身だ。それだけだ。北朝鮮国民も困らない。
 北朝鮮がそういう岐路にいるのを自覚しているかどうかわからないが、文在寅が鼻の下をのばして作っているムードだけでは屁のつっかえにもならない。
 北朝鮮の誇る軍事力だけでは、韓国に攻め入って占領するのが精一杯で、反撃に持ちこたえるのは無理だ。それがわかっているから態度を変えて来たのだろうから、今更体裁を取り繕うには無駄だ。さっさと反省し、頭を下げ、自国の惨めで悲惨な姿に向かい合った方がいい。

 おそらく、今の姿勢は一時しのぎの策略にすぎないだろうが、そんな小手先の誤魔化しが通用するのは、せいぜいが半島内だけだ。
 きちんとするなら、アメリカも日本も、相応の姿勢をとるが、そうでないなら相手の仕方を考える。それだけだ。
 いい加減な事で困るのは、アメリカでも、韓国でも、日本でもない。
 これまで、金日成、金正日の頭ではそれが理解できなかった。