2018年5月26日土曜日

枝野、おめえ、耄碌したのか?

 立民の枝野が党会合で日大アメフト問題を安倍政権に結びつけて「色々なところで『安倍化』が進んでいる」と発言したそうだ。
「直接結びつけるのはいかがなものかと思うけれども」と前置きした上での発言のようだから、ずいぶんと意図的な発言だ。

「安倍化」という言い方をするからには、因果関係、少なくとも相関関係を指摘した事に、これは自動的になる。だが、もちろん、そんな指摘をするだけの内容はないから、先に「いかがなものかと思うけれども」などと、卑怯極まりない前置きをして、エクスキューズに代えている。
 あのレイト・アタック・プレイは現在の事象だが、「安倍化」というのは、その事象の奥にある問題を指した言葉と受け止めるしかない。そうであるなら、問題は、あのプレイの元となったと思われる内田体制、あるいは、日大の体質といった所を指している事になる。
 日大前アメフト部監督内田理事は2003年に監督就任している。
 その時の政権は、民主党政権以前の自民党だったが、内田監督が何をしていたにしろ、自民党も民主党も影響していたかもしれないし、していなかったかもしれない。

 内田日大理事の話ではないとしたら、新キャラ大塚吉兵衛学長だろうか?
 2011年に日大総長(後に学長制)なっているが、これは枝野も所属していた民主党政権の時代だ。ああ、あのキャラ、どことなく菅直人っぽいな・・・
 ともかく、これも安倍政権とは無関係

 他のボスキャラというと、田中英寿理事長だろう。この人は2008年に理事長になっている。その翌年に民主党が政権を取っているが、この2つの事象に、相関も因果も認めるのは無理だろう。もちろん、安倍政権とも関連はない。

 これらが「安倍化」に対応していないとすると、やはり「安倍化」はあの危険なレイトアタックを指しているという事になるのだろうか? では、あの単独で記者会見をした青年を、枝野は、安倍政権と結びつけて非難しているのだろうか?
 いくら何でも、そうではないだろう。つまり、「安倍化」というのは、何の中身もない、ただ、悪口雑言のたぐいという事になる。

 ここで、枝野は、安倍政権とは何の関係もない、社会的に問題となっている事象に、それが話題になっているからと乗り、話題性を利用して安倍政権を毀損しようとしている事がわかる。
 この「安倍化」は、デマとしか言いようがないが、政治にデマを使うのは厳格にいましめねばならない行為だ。
 しかも、問題となっているのは、一人の青年が怪我をし、怪我を負わせた青年が追いつめられ、悲観し、悩にくれている。そういう苦しみに満ちた、悲劇的な出来事だ。それを、立民の枝野はデマをもって党利党略に利用しようとしている。

 森も加計も散々ぱら騒いだが、何も出ず、籠池は詐欺師だとはっきりしたし、愛媛県も何だか妙な成り行きで、雲行きは怪しい。くだらない問題を引っ張りすぎて、もう何もないのだろう。国民の支持も中身もなくて行き詰まり。精神的に追いつめられているのかもしれない。

 だからと言って、デマや悲惨の政治利用は、レイトアタックと変わらない、卑劣であってはならない(非倫理的)行為だ。
「安倍化」は、政治的な悪質タックル(危険タックルでもいいけど)と言ってもいいが、枝野と同列になりたくないから言わない。

 枝野の立場から言えば、下の議員がこういう事を言い出したら、たしなめ、理を諭すべき位置だ。苦しまぎれに道を外れた事をしたら終わりだと教えなくてはいけない。それを、自分からデマに手を染めるなど、論外としか言えない。トップの枝野にその見識がないから人が育たないし、ジリ貧になる。

 政治家というのは口説の徒だ。口説に命をかける覚悟がなければ、まともに働いて生きた方がいい。命をかけたはずの口説が「安倍化」では、国民も政治も小馬鹿にした事になる。まったく「いかがなものか」もいいところだ。

 日大アメフト部の問題が、安倍政権と関係があるなどというのは、アカの民主党んかに政権を取らせるから地震が起きたと、信心の凝った婆さんが言うのと同じ水準のたわごとだ。